考察1 化石化ガス雲   


化石化ガス雲・・・・・このガス雲に襲われた星は化石だらけの廃虚と化すという・・・・

化石化ガス雲はケイ素100%を表面元素として持つガス状生命体である。この生物は、すべての化合物の炭素をケイ素に置換してしまう。なぜそのようなことをするのか。ただ単に遊んでいるだけだとは思えない。それはたぶん、この生物が生命を維持していく上で必要だから、なのであろう。この生物は炭素とケイ素を置換する反応で発生するエネルギーを使って生命を維持しているに違いない。

例えば、二酸化炭素はこの生物によって次のような反応をおこす。

      CO² + Si → C + SiO²    ・・・・(A)

つまりこの生物は、まず二酸化炭素のC-O間の結合を切り(1式)、その後自身の持つケイ素と酸素との間にSi-O結合を作っている(2式)のである。

      CO²(g) → C + 2O   ・・・・(1式)

      Si + 2O → SiO²    ・・・・(2式)

      (1式) + (2式) = (A)

25℃における標準生成モルエンタルピーを調べてみると、CO²(g):-393.5KJmo­¹ SiO²(s):-910.9KJmo­¹である。すなわち、(1式)の反応を行うのに 393.5KJmo­¹ のエネルギーを要し、(2式)の反応で 910.9KJmo­¹ のエネルギーを得る。つまり、 -393.5 + 910.9 = +517.4  (A)の反応により、この生物は 517.4KJmo­¹ のエネルギーを得ることになるのだ。

ところでこの化石化ガス雲、ケイ素と炭素を交換してエネルギーを得るのはいいが、それでは自分の体に炭素がたまる一方である。どうにかしてこの炭素をケイ素にしなければ、エネルギーを得ることができなくなってしまう。だからといって上の逆反応をしようものならこんどは 517.4KJmo­¹ のエネルギーを使わなければならない。
となると、別の経路・・・・この生物は原子核反応でも行っているのだろうか。原子核反応によって炭素をケイ素に変換するのは無茶な気もするが、「夢みたいな科学で立証できないことが宇宙にはよくある」そうだから、案外あっさりとやってのけるのかもしれない。では、どこで行うか。原子核反応にはα粒子が必要である。そういえば、天の川の電離層ではα線、γ線が飛び交っているのだ。天の川を渡るときは、放射線に加え、化石化ガス雲にも注意しなければならない。


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