Space fantasy エメラルダス
たぎりたつ青春の血と夢を胸に緑の惑星を旅立ったエメラルダスは
生涯を共にする男を探し求めて、宇宙の海を旅した
信念のない男たちの愛の言葉にむなしさを感じるエメラルダス
勇気ない男をあざ笑い
自惚れに凝り固まった男をサーベルで切りつける
あるとき、惑星ゼーダでエメラルダスは一人の男と出会う
背が低く、頭が大きく、視力を永久レンズで補強した
彼女の好みからは程遠い容姿をもった男だったが
彼の揺るぎ無い信念と情熱にエメラルダスは惹かれてしまう
エメラルダスと別れ、戦いに旅立とうとする男
たとえ生きて帰ることが出来ないと分かっていても
自分の信念の命ずるままに旅立つ男の後ろ姿を見送りながら
エメラルダスは涙を流した
宇宙空間の中でエメラルダスはあの男の魂の雄叫びを聞いた
飛び散る血の色を見た
そして・・・男は二度と帰ってこなかった
◆
エメラルダスは男の幻を求めてさまよっていた
男の姿はどこにもない
◆
永遠に追い求めるものにめぐりあえず
今、命の火をむなしく消そうとしているエメラルダス
それでも血の色に白い髑髏を染め抜いた旗をなびかせて旅を続ける
死の床でエメラルダスは男の鼓動を聞いた
横たわったエメラルダスは最後の力を振り絞って立ちあがり
男の鼓動が聞こえてくる空間に船を向けようとしていた
夢でもいい、幻でもいい
わたしはあの男のところへ行きたい